水銀の解毒と虫歯

虫歯の治療に使われている「水銀」皆さんご存知ですか？

日本では使用がずいぶん前に禁止されていますが、私が小さいころは平気で使われていました。今日はこの水銀の解毒について書いていきます。

水銀は加工がしやすいので虫歯の治療には最適ですが、毒性が強いことが知られて使用が禁止になりました。

歯と歯でこすりあったり、熱い飲み物を飲むだけでこの水銀は蒸気となって体に吸収されていきます。

じわじわと長年時間をかけて染み出ることから、その危険性は一般医療機関では注意が払われていませんが、長期間低量の水銀を体に蓄積する事でさまざまな疾患の原因になります。

特に神経系統、筋肉、免疫系等の疾患に強い関連性が疑われています。

水銀が体に与える影響

水銀が口から体内に入る、蒸気を吸う、もしくは接触すると、水銀の量にもよりますが、以下のような初期症状が現れます。

《水銀に曝された場合の初期症状は》

• 不安、緊張、イライラ、気分のムラ
• うつ状態、不眠
• 頭痛
• 感覚の変化
• 神経反応の変化
• 痺れ、震え
• 記憶障害

《より高いレベルの水銀に曝された場合は》

• 口の中が金属のような味がする
• 吐き気や嘔吐
• 感覚障害―手や顔など体のパーツの感覚の鈍麻、筋力や統制力の低下、また針で刺されるようなチクチクする感覚がある
• 歩行困難
• 視覚、聴覚、及び話す感覚が変化する
• 呼吸困難

などの症状が現れ、腎臓や呼吸器官にまで影響が及んだり、死を招く事もあります。

水銀は、子供や胎児にも影響があるので、特に妊婦さんは大きな注意が必要です。母親が汚染された魚介類を食べるなど水銀に曝されると、成長中の胎児の脳や神経系に悪影響を与えるリスクがあり、運動能力、認知思考能力、言語能力などに障害が出るなどの可能性が懸念されます。

水銀の除去

以前、私も日本にいたころ水銀について知識のない歯科医で、子供の頃に詰めた水銀を短期間に8個取り除いた経験があります。

水銀を取り除く際にドリルの高回転で大量の水銀がガス化、もしくは小さい破片となって体に吸収されます。

それ以来、今までに経験したことのない頭痛、体力の低下、筋力低下に数年悩まされました。

当時は原因が分からず、ただ体調不良の日々を過ごしていましたがアメリカに来て自然療法の専門医になる過程で「水銀の毒性」を学び、自分の体調不良の原因が解明、水銀を一部解毒し、以前に比べ体調は回復しました。

その後も口の中に残っていた水銀の始末に困っていましたが、このたび一念発起して水銀を取り除く決心をしました！！

第１段階
水銀を取り除くにはまず専門の歯科医に行きます。そこで高出力の吸引機、それから口の中を特殊なゴムで覆い水銀の破片が少しでものどに落ちないように処置します。

そして患者は鼻から酸素を吸入して、水銀のガスをすわないよう、徹底します。

歯医者自身も酸素マスクをして歯医者自身が水銀のガスを吸わないように予防します。
（実は水銀の蓄積が最も酷いのは歯医者です。以前知り合いの歯医者の水銀値を計測しましたが、一般許容量を5倍以上超えていました。）

第2段階
歯の治療直後のＤＭＰＳやDMSAによるキレートです。ＤＭＰＳやDMSAは水銀中毒に使用される薬です。

体内に蓄積した水銀と結合して尿と便として体外へ排出する働きがあります。

水銀除去の直後に使用するとより一層効果があります。（DMPSやDMSAのキレート療法は自然療法専門医や代替療法を行っている医療機関で受けることができます。）

第3段階
尿検査です。

水銀は神経や内臓器官に蓄積される傾向にあり、血液検査は体内に蓄積された水銀を測るのには有効な検査方法ではありません。

そこでＤＭＰＳやDMSAを注射もしくは摂取した後、6～２４時間尿を集めることで体内に蓄積された水銀値を正確に測ることができます。

検査の結果、私の体内に蓄積されている水銀の量は許容量の2倍以上を超えていました。

第4段階
第1段階で使用されたのと同じＤＭＰＳやDMSAによるキレート治療です。

私の場合体から全ての水銀を排出させるには5－10回のキレート治療が必要になると思います。

水銀は強い毒性があります。昔詰めた水銀は少しでも早く取り除く必要があります。

なぜなら物を食べるたび、熱い飲み物を飲むたびに詰めた水銀は溶けだし体に蓄積して、徐々に体に被害をあたえていくからです。

特に神経を萎縮する働きが映像で確認されています。

映像はカナダのカルガリー大学が撮影したものです。水銀が直接、短期間に神経細胞を破壊していくのがわかります。

注意点

水銀の取り扱いを知らない歯科医で水銀を取り除くと、ドリルの回転で大量の水銀に被曝し、余計に体に害が出るということです。
そして私のように頭痛、体力の低下、筋力低下に悩まされるかも知れません。

もっとひどい場合には繊維筋痛症、リューマチやその他の自己免疫疾患、神経障害を後々発症する場合もあります。

水銀の蓄積を防ぎたい方は、治療後にはＤＭＰＳやDMSAのキレート療法を受けてください。これでわずかでも吸収さてれてしまった水銀を、体内に蓄積させるリスクを大幅に軽減することができます。
そして尿検査で蓄積された水銀を測ってください。

恐ろしいことですが、アメリカではまだ水銀は歯の治療に使われています。ほとんどの歯医者は水銀の毒性について無知もしくは無視をしています。
（知り合いの歯医者は自分自身の水銀値を計測後、患者に水銀を使用しなくなりました。）

一度体内に水銀が蓄積されると、自然には体外へ排除することはできません。たまった水銀はＤＭＰＳ，ＥＤＴＡの注射によるキレート療法、もしくはＤＭＰＳ，ＤＭＳＡの経口による治療が必要です。

水銀デトックスに有効な成分～サプリメント

モディファイドシトラスペクチン

ペクチンは、リンゴなどフルーツに多く含まれる糖質の炭水化物で、体内の毒素排出を促進する働きがあります。分子が大きいので吸収しにくいというデメリットがあるのですが、モディファイドシトラスペクチンは、分子が小さく処理されているので血液に吸収されやすくなっています。体に必要なミネラル成分を減らすことなく、ターゲットの重金属だけと結合して体外に排出してくれる事が臨床実験でも確認されています。

■水銀デトックスシナジー 90錠

水銀デトックスは重金属を体内からの解毒（キレーション）を促進してくれる成分が含まれています。 水銀や鉛など重金属は微量ながら日々の生活から私達の体に入り込み蓄積して行く傾向があります。原因不明の慢性疲労、自己免疫疾患、線維筋痛症、発達障害、神経や精神障害は、重金属による細胞へのダメージから引き起こされている可能性が高く、重金属を体に溜め込まない様にすることが健康維持には欠かせません。
https://drsuppleusa.com/?pid=122147470

 

グルタチオン

グルタチオンは、グルタミン、システイン、グリシンという３つの重要なアミノ酸からできており、細胞内での主要な抗酸化物質として知られています。グルタチオンは様々な毒物、薬物、化学物質、重金属と結合することでこれらの物質を細胞外へ解毒（デトックス）する働きがあります。肝臓での解毒作用にとても重要で化学物質を解毒するときに大量に使用されます。

■還元型グルタチオン250mg

グルタチオンは強力な抗酸化物質です。様々な毒物、薬物、化学物質、重金属と結合することでこれらの物質を細胞外へ解毒（デトックス）する働きがあります。肝臓での解毒作用にとても重要で化学物質を解毒するときに大量に使用されます。またグルタチオンは免疫、神経、胃腸、呼吸器の通常の機能にも重要な物質です。https://drsuppleusa.com/?pid=66132884

 

NAC（N-アセチルL-システイン）

NAC（N-アセチルL-システイン）は、非必須アミノ酸（体内で合成できるアミノ酸）であるシステインからできるアミノ酸の一種で、大変強い抗酸化作用を持っています。NACは、体内でグルタチオンの生産を後押しすることで、継続的にグルタチオンをサポートしてくれます。またNACには水銀を尿へと排出する働きを促進することが確認されています。

アルファリポ酸

アルファリポ酸は抗酸化物質で、多くの食品に含まれており、私たちの体内でも生産されます。アルファリポ酸は体内でのグルタチオンの生産を高め、更に水銀やヒ素と結合して体外へ排出する能力が確認されています。抗酸化能力に優れ水銀などの重金属からの体へのダメージを予防する働きもあります。

クロレラ

クロレラには食品に含まれる水銀などの重金属と結合して胃腸からの吸収をブロックする働きがあります。また一旦便に排出された重金属が再度体に吸収されるのを防ぐことで体内に蓄積した重金属の減少を助けてくれます。

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Reference: J Biomed Biotechnol. 2012;2012:949048. doi: 10.1155/2012/949048. Epub 2012 Jul 2. https://www.cdc.gov/biomonitoring/Mercury_FactSheet.html