「帯状疱疹」自然療法での治療。

2018年の事ですが、三男の誕生、新しいメディカルSPAの準備、加えて母が急逝し日本とアメリカを行ったり来たりしてストレスと疲労がMAX状態に達した時に帯状疱疹になってしまいました。最初は筋トレの後だったので、脇腹の筋肉を痛めたのかな？程度に思っていました。ところが3日しても痛みが引かないのでおかしいなと思っていたところ、痛みが激痛に変化するとともに突然背中からお腹にかけて水ぶくれがみるみる出てきて、「なんじゃこりゃ～！」帯状疱疹であることに確信しました。昼間はズキズキする痛みと突然襲ってくる刺すような痛みのために仕事には集中できず、夜は激痛で眠れず、睡眠不足と痛みに苦しめられました。

帯状疱疹は以前は高齢者に多いとされてきましたが、最近では若い世代でも帯状疱疹を発症する方が増えています。

これは子供の水疱瘡ワクチン（帯状疱疹を引き起すウィルスと同じ）の接種が増えることで、水疱瘡の発生は減少するものの、水疱瘡に罹っている子供との接触が減ることで、追加免疫効果（ブースター効果）が得られなくなってしまいました。それにより大人の帯状疱疹の発症数が増加しています。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の初期症状は体の半身に痒みや火傷や刃物で刺されるような痛みが現れます。痛みの度合いは個人差があり、何も感じない方もいます。そして数日するとウィルスが皮膚に到達して水ぶくれができ、その水ぶくれが破裂してかさぶたになります。一般的に胴体部分に多く発症する傾向にありますが、首や顔、目や耳に症状が出ることもあります。目や耳に出た場合には失明や聴覚障害を引き起すこともあります。

やがて皮膚の炎症は自然に治りますが、神経痛や麻痺が残り、長期間神経痛に悩まされる方もいます。

高齢者になればなるほど症状が長引き、神経痛がひどくなる傾向にあります。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹は子供の頃にかかった水疱瘡のウィルスによって引き起こされます。一旦水疱瘡が治ってもこのウィルスは体に一生寄生したままで、普段は脊髄の神経節で眠っている状態ですが、ストレス、疲労、風邪やインフルエンザなど他の感染症にかかった時、免疫力が低下している時に神経節で寝ていたウィルスが目を覚まして、神経から皮膚を食い破り水ぶくれと炎症を引き起こします。

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またアレルギー症状の悪化、日焼けのし過ぎ、大きな天候の変化などがあった時などに発症する方もいるようです。

帯状疱疹は、一度水疱瘡にかかったことのある人や水疱瘡ワクチンを接種した方には伝染りませんが、水疱瘡にかかったことのない子供などには伝染る可能性がありますので、赤ちゃんや小さな子供がいる方は帯状疱疹が発症したときには注意が必要です。ウィルスは直接的な皮膚の接触から伝染りますので、この時期には小さな子供との接触を避けてください。（水疱瘡は皮膚の接触だけでなく咳やくしゃみなどの飛沫からも感染していきます。）

帯状疱疹の治療

一般的には抗ウィルス薬が処方されます。帯状疱疹発症後72時間以内に抗ウィルス薬を摂ると回復するまでの時間短縮になるとされていますが、抗ウィルス薬にはウィルスの増殖を抑えるだけの効果しかありませんので、初期段階で薬を摂らないと効果はありません。

帯状疱疹の自然療法

♦　帯状疱疹は風邪などの他の感染症に罹った時、免疫力の弱くなった時に発症しやすくなります。まずは休息と睡眠、十分な水分補給を行ってください。疲労が蓄積することで免疫力が低下してしまいます。また急激な温度の変化は帯状疱疹を悪化させますので、非常に寒い環境やサウナなどの高温状況は避けてください。

♦　ストレスを溜めないようにする。ストレスは免疫力を低下させる一番の原因で、ストレスが非常に高い時に帯状疱疹は発症しやすくなります。私も疲労とストレスがマックス状態の時に帯状疱疹を発症していまいました。

♦　食事ではアルギニンを多く含む食品を避け、リジンを多く含む食品を多く摂ることです。アルギニンはアミノ酸の一種ですが、ウィルスが複製を作り増殖する時にアルギニンを必要とします。

アルギニンを多く含む食品を食べるとウィルスの増殖を加速させてしまいます。一方、リジンもアミノ酸の一種ですが、このアルギニンの働きをブロックすることでウィルスの増殖を防ぎ抗ウィルス作用として働きます。

アルギニンを多く含む食品はチョコレート、ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、クルミ、胡麻、ココナツ、などのナッツ類や種子類に加えて蕎麦粉です。

リジンを多く含む食品は乳製品、魚、シーフード、鶏肉、ターキー、卵、レバー、ビール酵母、もやしなどです。

その他に食事で気をつけていただきたいことは砂糖とお酒です。砂糖とお酒は免疫力を著しく低下させてしまいますので、帯状疱疹が治るまではスイーツやお酒は控えるようにしてください。

♦　サプリメントではリジンが有効です。上述のようにアルギニンの働きをブロックしてウィルスの増殖を予防します。帯状疱疹の発症時には1000mgを一日３回、トータル3000mgを空腹時にとるようにしてください。

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リジンは体内のタンパク質の製造に必要な必須アミノ酸のひとつ。ウィルスへの感染症を悪化させてしまうアルギニンの働きをブロックします。リジンは特にヘルペスへの効果が高く、継続的に摂取することでヘルペスの発症を予防する効果が多くの研究で確認されています。またリジンはお肌や血管、関節組織などの弾力に重要なコラーゲンやエラスチンの生成に必要なアミノ酸です。https://drsuppleusa.com/?pid=106406698

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♦　サプリメントでもう一つ有効なものにモノラウリンという成分があります。モノラウリンはラウリン酸と呼ばれるココナッツオイルや母乳に含まれる成分です。

ウィルスは脂肪の皮膜で覆われていますが、モノラウリンはこの皮膜を流動化させることでウィルスを崩壊させる作用があります。モノラウリンを使用した研究では、帯状疱疹などの原因となるウィルス以外にも風邪、インフルエンザなどのウィルスに対して強い抗ウィルス性を示しました。モノラウリンを使用した症例では、完治は不可能と言われているヘルペスでも完治が報告されています。モノラウリンの摂取量は１日あたり1ｇから６ｇまで徐々に増やしていきます。

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♦　私の経験上、帯状疱疹の神経痛に最も効果のあったサプリメントはリポソーマル型のビタミンCでした。ビタミンCには抗酸化作用の他にも神経細胞の生成などにとって重要な栄養素です。研究では帯状疱疹の患者にビタミンCの注射を投与したところ、症状の回復が通常よりも早く回復し、神経痛が大幅に改善されました。通常のビタミンCは神経に吸収されにくいのですが、リポソーマル型は神経に吸収されやすいのが特徴なので、通常のビタミンCよりも効果が高く、効果が早く見れます。リポソーマルビタミンCは1回あたり大さじで1杯を1日3－4回空腹時に摂ってください。

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■リポソーマルビタミンC

リポソーマル技術により、通常のビタミンCよりも吸収力に優れています。 一般的なビタミンCのサプリメントは十分な量を脳細胞に届けることができませんが、リポソーマルは血液脳関門をより多く通過できるため、多量のビタミンCが脳細胞に届き、脳細胞や神経をダメージから守り、ニューロンの発達、ミエリン鞘の形成、神経伝達物質の生成をサポートします。
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♦　免疫力を高めるという点ではビタミンD、βカロチン、亜鉛などを摂ることでも症状の回復が早まることが報告されています。

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♦　ビタミンDは帯状疱疹発症後に1回のみ100,000IU摂るとウィルスに対しての免疫力を高めてくれます。（高濃度ですので、連続して1回以上は摂らないでください。）

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♦　βカロチンは1日あたり200,000IUを1週間続けて、2週目は100,000IUを摂ると免疫力が高まります。

♦　亜鉛は1回180－200mgを1日3回摂るようにしてください。（こちらも高濃度ですので、2週間以上は続けないでください。）

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♦　カレンデュラやレモンバームのクリームを塗布することで痛みの軽減と回復を早めることが可能です。

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♦　帯状疱疹が治りカサブタがとれると、皮膚に傷跡が残ってしまいます。カサブタがとれた後、ビタミンEを肌に直接塗り込むとこの傷跡をきれいに直してくれます。

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♦　ホメオパシーではアピス、アルセニカム、アイリス、ヒペリカム、カリ・フォス、ラケシス、ルス・トックス、セピア、サルファ、ツーヤのレメディーが有効です。特に帯状疱疹の症状が出始めた直後に摂っていただくと、症状が悪化しない、痛みが軽減される、また長引く神経痛の緩和など非常に有効ですので是非試していただきたい自然療法の一つです。レメディーは30Cを1日数回摂るようにしてください。

■（取）ホメオパシーシングルレメディー３０C BOIRON

1932年に双子の薬剤師Jean＆Henri Boironによってフランスで創設されたボイロン社は、安全な自然薬品を提供することに専心してきました。80年にわたる専門家による研究開発により高品質な製造方法を作り上げ、他にはない専門的技術を培っています。 現在ボイロンは60カ国に拠点を持ち、18の子会社を有するグローバルなグループとして世界中で知られるホメオパシーのリーディングカンパニーです。
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• アピス：帯状疱疹が顔に現れたときに摂るレメディー。特に顔の左側。
• アルセニカム：燃えるような痛みを伴うタイプの帯状疱疹。主に体の右側に出やすく、温めると痛みが改善する。
• アイリス：非常に深刻な焼けるような痛みを伴う帯状疱疹や長期期間続く神経痛。特に体の右側。
• ハイペリカム：痛みが神経を走る帯状疱疹。じっとしていることで軽減する。幹部を触ると悪化する。痛みで痙攣が起きる。帯状疱疹後の神経痛にも有効。

• カリ・フォス：電撃が走るような痛みの帯状疱疹
• ラケシス：赤や紫色で深い水ぶくれ、または回復後に紫色の傷跡が残る帯状疱疹。左側の肩甲骨下部から始まる。
• ルス・トックス：水ぶくれができて非常に痒く、そして痛い帯状疱疹。温める、体を動かすことで軽減する。夜に悪化する。
• セピア：生理時や寒さで悪化。下肢に出やすい帯状疱疹。
• サルファ：非常にかゆみが強く、グジュグジュした帯状疱疹。熱、夜のベッドの中で悪化
• ツーヤ：灼けるような、刺すような痛み。顔、胸、お尻に出やすい帯状疱疹。主に左側。赤い吹き出物のように始まり、それらが合体して大きな水ぶくれになる、非常に敏感で軽く触れるだけでも痛い。