デトックス方法4選！身近な有害物質から身を守る方法について！

ここ何年かの間に、デトックスという言葉を見たり、聞いたりする事が大変多くなっています。それだけ、有害物質が私たちの身近に溢れ、健康被害を実感している人、リスクを減らしたいと感じている人々が増えていると言えるでしょう。身体に入った毒素を排出するのは大事な事ですが、先ずは毒素を取り入れない、身近に迫る有害物質から身を守る具体的な方法４選をご紹介いたします。

デトックスとは

デトックスとは日本語では解毒、つまり体内に蓄積された毒素、老廃物など有害な物質を排出するという事。ヒトの体には元々解毒をしてくれる肝臓や腎臓などが備わっていますが、現代は普通に過ごしていても有毒な物質が体に入り込んでくるため、解毒機能も手一杯になりがちです。毒素や老廃物が体内に残されたままでいると、慢性疲労、肌荒れ、アレルギー症状の悪化、便秘、ホルモンバランスの乱れなど様々な症状が現れてきます。先ずはできるだけ、有害物質を体内に入れない事が大切です。

デトックスの効果とは

デトックスは体内から毒素や老廃物を排出するわけですから、健康の増進、免疫力の向上、ダイエット効果、腸内環境の改善、体質改善、気分が良くなるなど多くの健康効果が期待できます。

方法① 毎日の食事―素材選びでデトックス

私たちの身体は、毎日の食生活によって大きな影響を受けている、と認識するのはとても大事な事です。オーガニックの野菜やフルーツ、薬を与えられずに自然に育った食肉を選ぶ事は、私たちの健康に関わっているからなのです。私たち日本人は、古くから魚を多く食べてきましたが、今はその魚選びも気をつけなくてはなりません。養殖魚、特に養殖サーモンにはポリ塩化ビニフェルという有害物質が多く含まれており、乳がん、ADHD、糖尿病、心筋梗塞との関連が示されています。ポリ塩化ビニフェルは摂取すると血中に残り、その成分が半分になるまでに10~15年もかかるのです。またマグロなど大きい魚に検出される水銀は、私たちの身体の組織に濃縮されて蓄積し、やはり半減するまでには10~15年かかると言われています。天然ものであっても、魚のパッケージに書かれてある産地も当てにならない事があるようなので、安全性が確認できる販売店でご購入されるのが良いでしょう。

方法② 調理器具や食品の保存方法

食品が焦げつかないノンスティックフライパン、解凍、調理や食品を温めるのに便利な電子レンジ、プラスチックの調理器具や保存容器等々、もうごく普通で当たり前のように使っている方がほとんどだと思います。どれも便利ですよね。しかし、ノンスティックフライパンにはPFOA（ペルフルオロオクタン酸）という有害物質が含まれており、熱せられると調理している食品に毒性を与えてしまいます。PFOAは、発生毒性（様々な物質などが人や動物の胚子に対して、その発育に悪影響を及ぼす事）、免疫毒性（様々な物質などにより、免疫機能に異常が起こり、有害な症状が引き起こされる事）、また肝臓に対して有害で毒性のある肝毒性の症状が起こるなどの現象が関係しているのです。また、プラスチック製品には、BPA（ビスフェノールA）という化学薬品であり、体内に入るとホルモンの働きに影響を及ぼす環境ホルモンが含まれています。フライパンはステンレス製か、鉄製の物、食品の保存にはガラスの容器がおすすめです。電子レンジはやはりないと困るという方には、せめてプラスチックの容器の代わりに、ガラスの容器を使いましょう。

方法③ スキンケアやヘアケア商品に含まれる有害物質とその危険性とは?

現代は、女性だけでなく男性も多くの化粧品を使うようになりました。中には小さなお子さんも使っているようですね。身だしなみは、もちろん大切。しかし、今、そしてこれからの健康を考えるなら、その化粧品の毒性について知る事はとても大切です。化粧品は顔や身体の表面に塗られ、身体に浸透して肝臓でフィルタリングされますが、有害物質が多いと肝臓も悲鳴を上げ、解毒が大変になります。化粧品では少なくともパラベンと香料によく含まれているフタル酸エステルを避ける事をおすすめします。パラベンは防腐剤としてデオドラントや乳液、ボディウォッシュ、ヘアケア商品などに含まれており、体内でエストロゲン（女性ホルモン）の様な作用を起こしたり、男性ホルモンの働きを阻害したり、DNAにダメージを与えたりする有害物質です。フタル酸エステルは可塑剤で、ビニール製の床材、おもちゃ、洗剤、食品パッケージなどに使われています。そして化粧品には香料という名の下、シャンプーなどのヘアケア商品や乳液などに含まれています。フタル酸エステルは、エストロゲンの働きを狂わせる、男性の生殖機能の低下、自閉症スペクトラム障害、子宮内膜症などを引き起こしたり、プラークの発生を促す、老化を早めるなどの影響があります。

ご購入の際は、パッケージの表に「ナチュラル」や「自然派」という単語があっても、必ずラベルを確認し、無添加、無香料のものを選びましょう。たとえ添加物が少量であったとしても毎日使うわけですから、体に蓄積もしますし環境にも良くありません。もし香りが欲しければ、エッセンシャルオイルを加えるのもおススメです。スキンケア、ヘアケアなど用途に合わせた効能のあるお好みの香りのオイルを足すと一石二鳥！但し、エッセンシャルオイルも混ぜ物のない100%オーガニックをお選びくださいね。

方法④ 水分補給は大事！普段良く飲む水で毒素を避ける方法

水分は私たちになくてはならないもの。水分補給は、解毒にも大切です。しかし、どんな水を飲んでいますか？水道水は国によっても、地域によってもその質や安全性が違うようです。ロサンゼルスの水道には、臭素酸塩、フッ素やヒ素など様々な有害物質が含まれており、水道水をそのまま飲むのは健康リスクが大変高いので、何かしらのフィルターが必要です。日本の水道は安全と言われていますが、何が入っているのかを調べる事をおすすめします。またボトルに入っている水も、全てが完璧に安全という保障はありません。水の味より安全第一という事であれば、RO水（リバース・オズモーシス）がおすすめです。RO水は有害物質を始め、全ての物質を取り除いた水なので安全ですが、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルまで取り除かれているので、美味しさには欠けるというデメリットがあります。

こんな人におすすめ

♦　慢性疲労の方

その日の疲れはその日のうちに取りたいものですが、休んでも疲れが取れない、頭痛、集中力や記憶力の低下、イライラや鬱など精神面に影響を及ぼす事もあります。ピンポイントで原因を突き止める事は難しいですが、インスタント食品やファーストフードに偏るなど食生活の乱れ、ストレス、また日常的に使う化学薬品や大気汚染による毒素の蓄積などの原因が考えられます。できるだけ体内に毒素を入れない生活習慣を身に付けましょう。

♦　アレルギー体質の方

近年アレルギー症状を訴える方は増加しています。体内の毒素は、細胞の機能を破壊して炎症、ホルモンバランスの乱れ、免疫機能低下など来してしまいますが、こういった症状はアレルギーを起こしやすくしてしまうのです。知らず知らずのうちに日常的に有害物質を体内に取り込むライフスタイルはアレルギー症状の発症や悪化に繋がってしまいます。

♦　胃腸の調子が優れない方

「健康は腸から」とよく耳にしますが、胃腸は食べた物を消化、吸収、排泄するなど重要な働きを多く持っています。誰しもお腹が張る、ガスが溜まる、下痢や便秘などを経験する事はあると思いますが、それが慢性的であると腸内の環境がかなり乱れているかもしれません。腸内環境が良くないと、免疫力の低下、肌荒れ、疲れ、冷え、浮腫み、肩こりなどの症状も招いてしまいます。はっきりとした原因が分からない場合は、日常的にある有害物質をできる限り避け、デトックスを行ってみましょう。

まとめ

不健康な食生活、環境汚染、日用品の中に潜む毒素は、知らないうちに私たちの体内に侵入してきています。寝込む程はないけど、何か体の調子が優れない、疲れやすい、肌荒れ、肩こりや頭痛などがよく起こる、アレルギー症状の悪化などが気になる方は、体に毒素や老廃物が蓄積されているかもしれません。私たちの体に備わった解毒作用がてんてこ舞いにならない為にも、先ずは意識的に毒素をできるだけ取り入れない事が重要です。また、デトックスプログラムを行い、積極的に体内から毒素を排出させる事もおすすめします。

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次回は、デトックスに大切な私たちの消化器官を大切にするお話しです。

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※2020年7月17日、情報を追記しました。
※2020年9月28日、情報を追記しました。

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