目に良い【ブルーベリー】～実はそれ以外にも多くの働きを持つ果実～

甘酸っぱくて美味しいブルーベリーは、特に目に良いフルーツとしてよく知られている果実。ブルーベリーは青～紫色の果実を実らせるツツジ科の低木で、クランベリー、ビルベリー、グースベリーなどの仲間です。北アメリカが原産で、ネイティブ・アメリカン達も古くから食していたブルーベリーは、ヨーロッパからの入植者が入ってきた後、ヨーロッパに持ち帰られたと言われています。目の健康にはもちろん良いのですが、他にも脳や心臓の健康、抗炎症作用、消化のサポート、高い抗酸化作用等々、多くの働きを持つスーパー果実なんです。今回はそんなブルーベリーの様々な効能を探ってみましょう。

ブルーベリーは栄養の宝庫

プロアントシアニジン（ブルーベリーのなかで最も強い目の健康成分）、炭水化物、タンパク質、食物繊維、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、マンガン、銅などを多く含んでいます。少量ですがビタミンA、ナイアシン（ビタミンB3）、葉酸（B9）、パントテン酸（B5）、鉄、亜鉛、マグネシウムやリンなども含む栄養の宝庫です。1カップのブルーベリーのカロリーは84と低カロリーなのも嬉しいですね。

目の健康に

最も知られるブルーベリーの効能は「目の健康に良い」というものでしょう。近眼や遠視を始め、ドライアイ、網膜の感染症、黄斑変性症、白内障等々、多くの目に関するトラブルに良いとされています。プロアントシアニジン、ルテイン、ゼアキサンチン、ルチン、レスベラトロール、ケルセチンなど多くの目に有益な抗酸化化合物が含まれています。

高い抗酸化作用

フリーラジカルによる細胞のダメージは日々起こり、老化の一要因でもありますが、ガンを始め様々な疾患の原因になってしまうので、できるだけこのダメージを少なくしたいものです。ブルーベリーは高い抗酸化作用を持つ事で有名ですが、フラボノイド、特にアントシアニンをたっぷりと含み、フリーラジカルによるDNAや細胞構造の損傷の回復、またアンチエイジング効果を発揮します。もちろん、シワやシミも予防して、お肌の健康維持やアンチエイジングにも役立ちます。

心臓の健康に

ブルーベリーは、心臓発作、アテローム性動脈硬化、卒中などの予防に役立つと言われています。

アントシアニン、食物繊維、カリウム、ビタミンB6、ビタミンC、葉酸などが豊富に含まれるので、LDL（悪玉）コレステロールを下げる、動脈の詰まりを予防、血管のダメージを防ぐなどの作用が見られます。

また、血圧を下げる働きもあるようです。心臓病のリスクを抱える肥満の方を対象に行われた研究によると、8週間に渡り毎日50gのブルーベリーを摂取させたところ、血圧値が4～6％下がった事が分かっています。

脳の健康に

酸化ストレスは老化に繋がり、それは脳の老化も含まれますが、動物を使った実験では、ブルーベリーは脳の知性を司る部位に影響を及ぼすようです。

また7歳～10歳の子供を対象に行われた実験でも、言語記憶、単語認識など認知能力に改善を見せました。アントシアニンは成人や動物の実験により認知能力に良い結果を出していますが、子供にもその効能が現れたというわけです。判断力や記憶力アップなど脳の健康にもブルーベリーは効果的なようです。

糖尿病

ブルーベリーに含まれるアントシアニンは糖尿病にも良い作用を与えるようです。研究によると、ブルーベリージュースやエキスは、インスリン感受性とグルコース（ブドウ糖）の代謝に有益な影響のある事が示されています。

骨の健康に

ブルーベリーには骨の健康にも良いビタミンK、マグネシウム、カルシウム、鉄、マンガン、リン、マンガン、亜鉛などが含まれています。

ブルーベリーは日本でも身近なフルーツになってきました。多くの人に有益な効果をもたらすこの果実を毎日の食卓にもっと加えてみませんか。家族全員の健康に役立ちそうですよ。

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Reference:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22175691
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22935321
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https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26437830