【季節の変わり目】　～ 体調を崩さないために日頃から心がけること～

季節の変わり目は何かと体調が崩れがち。それは誰の身にも起こりうることです。「なんとなくだるい」「眠い」と感じる程度の人もいれば、「ツライ！」と悲鳴を上げたくなるほどの影響を受ける人もいます。例えば、季節の変わり目に出やすい頭痛や神経痛、関節痛などは、一時的に生活の質(QoL) を損ねるほど、心身に大きなストレスを与えます。

なぜ季節の変わり目は体調を崩しやすいの？　

ヒトの身体は、内外からの刺激に対して、自律神経の2つの神経（交感神経と副交感神経）がシーソーのようにバランスをとりながら内臓の働きや体内の状態を調節しています。

私たちは温度や湿度を体感できますが、気圧を肌で直接感じ取ることはなかなかありません。ところが、体の中では自律神経を通して気圧の変化にも敏感に反応します。例えば、気圧の変動が頭痛や関節痛、神経痛のトリガーになることは、数々の研究で確認されています。季節の変わり目は天候不順、気温の寒暖差、気圧変動が大きい時期であるため、このような痛みを訴える人が増えるのも不思議ではないのです。

また、季節の変わり目は、新学期や転勤など、とかく自分や家族を取り巻く環境の変化が起きやすい時期。加えて、日照時間の変化で生活リズムも不規則になりがちです。こうした生活習慣や環境の変化に随時対応する自律神経のバランスは崩れ、体内を健全な状態に保つことが難しくなり、やがて心身に不調を感じるようになります。　

さらに、季節の移り変わりに応じた自然界（植物や動物）の変化に対し、アレルギーという形で身体に現れる人もいます。　

一部の遺伝子発現は季節によって異なる

体調不良の原因は、寒暖差や気圧変動、生活環境の変化によるものだけではないようです。自分たちでは見たり感じたりできない遺伝子レベルでも、季節の影響を受けていることがわかってきました。　　

2015年に英科学誌ネイチャー・コミュニケーションに掲載された論文によると、22,822個の遺伝子のうち、その約1/4 である 5,136個の遺伝子発現に、明らかな季節差が認められました（※）。中でも、研究者たちが注目したのが、免疫応答、特に炎症に関与する遺伝子発現に季節的なパターンがみられることでした。

この研究によると、インフルエンザなどの感染症リスクが高くなる時期（北半球の場合は冬）は、炎症促進性の遺伝子発現が上昇する、つまり炎症が起こりやすくなります。ウイルスや傷害性の刺激に対する防御・修復反応である急性炎症は免疫機能にとって大切なメカニズムです。しかし、慢性炎症が一因である関節炎、喘息、心疾患、自己免疫疾患などの症状が冬に悪化しやすいのは、この時期に上昇しやすい炎症促進性の遺伝子発現と関連している可能性があるのです。

※ 遺伝子発現：遺伝子の情報をもとにRNAやたんぱく質が作られること。

季節の変わり目＆季節性の体調不良をできるだけ予防するには

季節の変化に左右されない健康の鍵は、(1)気温・気圧変動への対応、 (2)自律神経のバランスを維持、 (3)炎症抑制＆免疫力アップを日頃から心がけておくことにありそうです。

♦アレルギー対策は前もって！

花粉（例：春はスギ、秋はブタクサ）、カビ（高温多湿）、動物（温暖になると脱毛が増加）に対するアレルギーがある方は、その季節の到来前からしっかり対策をしておきましょう。ある研究では、鍼灸がアレルギー性鼻炎の改善に有効であることが示されています。これまでのアレルギー症状を振り返り、必要であれば、医師に相談して、治療や薬の服用を早期から開始しましょう。

♦ 天気予報は細かくチェック！

天候や気温だけでなく、気圧もチェックしておきましょう。頭痛や関節痛などの痛みへの心構え、対策を立てることができます。花粉アレルギーの方は、花粉飛散予想情報のチェックも忘れずに！

♦ ストレスをできるだけ軽減しよう！

慢性的なストレスは、免疫応答や病気と闘うパワーを削いでしまいます。自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。　

♦ 睡眠の時間と質の確保を！

日照時間や気温の変化は、睡眠時間や生活リズムにも影響しがちです。例えば、日の出が早い時期、或いは早朝から暑い夏などは、朝早く目が覚めたり寝つきが悪かったり・・・と睡眠時間や睡眠の質に悪影響を及ぼします。

遮光カーテンやブラインドを使った寝室空間づくり、就寝直前のスマートフォン利用をやめる、ラベンダーなど鎮静作用のあるアロマを利用するなどして、睡眠の質と時間を確保しましょう。　

♦ 適度な運動を

適度な運動を日常生活に取り入れることが、風邪のような上気道感染症の予防や罹患期間の軽減につながることは、複数の研究でも明らかになっています。また、運動は、気分転換やストレス解消といったメンタル面へのプラス効果もあります！

♦ “You are what you eat” （健康は食べ物次第）

免疫アップや抗炎症作用が期待できる栄養を日頃から積極的に摂取しましょう。以下は、その一例です。日々の食事から取り入れたり、手軽にサプリメントを活用するという方法もあります。　

• ベータカロチン（ビタミンA）

緑黄色野菜に多く含まれるベータカロチンは、強力な抗酸化力を持つ栄養素。免疫力アップが期待できます。

• ビタミンC ・ビタミンE

共に抗酸化力が高く、フリーラジカルを中和し、身体の自然な免疫反応をサポートする働きがあります。

• ビタミンD

複数の研究で、ビタミンDには免疫力を調節する機能があり、風邪やインフルエンザ、さらには新型コロナウイルス（COVID-19）などの感染症の発症・悪化の予防にも関与することが示されています。　

• 亜鉛

病原菌を攻撃する白血球の働きを助ける亜鉛は、免疫には不可欠なミネラルです。亜鉛は、肉や魚介類など動物性食品の他、豆類、ナッツ類、種子類などの植物性食品にも多く含まれています。　

• 免疫は腸の健康次第！

免疫細胞のほぼ70%は腸に存在しています。プロバイオティクスや食物繊維を積極的に摂取して腸を健康に保つことで、免疫力の維持やアップにつながります。

■コロストラム・リポソーマル　170グラム

コロストラムは、透明からやや黄色みを帯びた初乳のことです。コロストラム・リポソーマルには免疫抗体（イムノグロブリン）、成長因子、消化酵素、ラクトフェリン、高濃度のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどがぎっしりと詰まっています。胃腸機能改善、免疫力アップ、アレルギーや自己免疫疾患、アンチエイジング、怪我の早い回復などに効果的です。コロストラムに含まれる成長因子は胃酸や消化酵素で分解されて効果を発揮することが出来ませんが、Sovereign Laboratories社のコロストラムはリポソーマル加工をしているので胃酸や消化酵素の影響を受けにくいのが特徴です。
https://drsuppleusa.com/?pid=126090994

• 抗炎症といえばオメガ3不飽和脂肪酸

      抗炎症作用のある栄養素といえば、やはり、魚油や亜麻仁油などに代表されるオメガ3不飽    和脂肪酸ですね。

• ブロメライン

      パイナップル酵素のブロメラインには炎症を防ぎ、鼻水を詰まらせにくくする作用があります。

• ハーブも積極的に活用して！

ハーブは、ハーブティーとして、うがい液として、或いは料理のアクセントとして、簡単かつ多様に活用できる便利ツール！抗菌、抗ウイルス作用のあるタイム、オレガノ、ローズマリーなどのハーブは、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に有効です。ネットル（西洋イラクサ）はビタミンCが豊富に含まれる他、アレルギーの原因物質となるヒスタミンの働きを抑える作用があることから、花粉症などアレルギー症状の緩和や予防が期待できるハーブです。また、ガーリック、ショウガ、ターメリックも、感染予防、抗炎症効果の高いハーブですよ。

注意点

季節の変化に対応できる体づくりを日頃から心がけることで、季節の変わり目に起こりやすい体調不良を回避したり軽減することは可能です。しかし、症状が悪化した場合は、速やかに医師や専門家にご相談ください。　

≪関連サプリメント≫

―アレルギーに

・のど・鼻スッキリ アレルギーPLUSのご購入はこちら
・アレルクリアーのご購入はこちら

―ストレスや不眠に

・禅集中のご購入はこちら
・L-トリプトファン500mgのご購入はこちら
・5HTP（トリプトファン) 50mgのご購入はこちら
・ストレスホルモン コントロール　30 タブレットのご購入はこちら
・メディカルハーブティー　Sweet Moment（スイートモーメント）のご購入はこちら
・メディカルハーブチンキ　Stress Calm (ストレスカーム）のご購入はこちら
・メディカルハーブチンキ　Stress Recovery (ストレスリカバリー）のご購入はこちら

―ビタミン、ミネラル、その他

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Reference: Nature Communications volume 6, Article number: 7000 (2015) PLoS One. 2019 Jan 25;14(1):e0211297. doi: 10.1371/journal.pone.0211297. eCollection 2019. Br J Sports Med. 2011 Sep;45(12):987-92. doi: 10.1136/bjsm.2010.077875. Epub 2010 Nov 1. Ann Intern Med. 2013 Feb 19;158(4):225-34. doi: 10.7326/0003-4819-158-4-201302190-00002. Allergy. 2012 Apr;67(4):566-73. doi: 10.1111/j.1398-9995.2012.02789.x. Epub 2012 Feb 8. Nutrients. 2020 Apr 2;12(4):988. doi: 10.3390/nu12040988. CNS Neurosci Ther. 2020 Jan;26(1):5-13. doi: 10.1111/cns.13207. Epub 2019 Sep 6. Foodborne Pathog Dis. 2019 Sep;16(9):622-629. doi: 10.1089/fpd.2018.2594. Epub 2019 Apr 19. Evid Based Complement Alternat Med. 2009 Dec;6(4):517-22. doi: 10.1093/ecam/nem156. Epub 2007 Oct 25. Medicines (Basel). 2018 Sep 4;5(3):98. doi: 10.3390/medicines5030098. Am J Med. 2007 May;120(5):429-34. doi: 10.1016/j.amjmed.2006.07.036. Springerplus. 2015 Dec 18;4:790. doi: 10.1186/s40064-015-1592-4. eCollection 2015.