【喉の痛み】　〜 喉が痛みやすくなるこれからの季節、早めの対策を 〜 　

誰もが経験する喉の痛み。飲み込む時に痛いからあまり食べたくない、声を出すのが辛い、痛みで睡眠が妨げられる・・・。このように喉の痛みは日常生活のパフォーマンスや気分に影響を与えます。しかし、幸いなことに、喉の痛みの多くは、セルフケアによって和らげることが可能です。

喉の痛みとは？症状は？

喉のどこかが「ヒリヒリ」、「チリチリ」、「イガイガ」、あるいは「ムズムズ」する・・・　このような痛みや違和感は、何らかの原因で喉のどこかに“炎症”が起きているというサインです。飲み込む時や話をする時に痛みや擦れたような感覚がある他、顎下や扁桃腺の腫れ・痛み、声がれ、扁桃腺に白い斑点（膿栓）ができる等の症状を伴うことがあります。なお、医学的には、喉の痛みや炎症は、発症部位によって「咽頭炎」「扁桃炎」「喉頭炎」に分けられます。

主な原因

1. ウイルス感染

咽頭炎（鼻の奥から食道最上部までの部位に起こる腫れ・痛み）の多くはウイルス性です。ライノウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルスなど、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスがその代表例です。また、はしか、水ぼうそう、おたふく風邪、伝染性単核球症などのウイルス感染症も喉の痛みを伴います。ウイルス性の喉の痛みの多くは、数日〜1週間内に自然に治ると言われます。

2. 細菌感染

A群溶血性レンサ球菌による溶連菌感染症に罹ると発熱と喉の痛みが起こります。また、淋病やクラミジアなどの性感染症でも喉の痛みがでることがあります。

3. アレルギー

花粉やペットなどのアレルギーの誘因に免疫系が反応すると、くしゃみや涙目、喉の炎症などの症状を引き起こします。

4. 空気の乾燥

空気が乾燥していると、口や喉の潤いが不足するため、喉がヒリヒリしたり、細菌やウイルスが喉に付着しやすくなります。特に暖房を使う冬は室内が乾燥しやすいため注意が必要です。

5. 化学物質や煙

タバコの煙、大気汚染、洗浄剤など、環境中のさまざまな化学物質が喉を刺激し、炎症を引き起こします。

6. のどの酷使

大声を出したり、長時間歌い続けるなど、喉を酷使すると喉の痛みが起こります。

7. 胃食道逆流症(GERD)

胃酸や胃の内容物が食道に逆流するこの疾患では、逆流した酸で食道や喉に炎症が起こります。

8. 腫瘍

舌、咽頭、喉頭（声帯）のガン性腫瘍は喉の痛みの原因となります。

予防法

喉の痛みを防ぐ一番の方法は、喉の痛みを引き起こす原因や誘因物質をできるだけ避けること！そのためには、人混みや繁華街への不要不急な外出は控える、帰宅時の手洗いやうがいの励行、加湿器の使用、アレルギー対策、汚染物質やタバコの煙への曝露に気をつける等、日常生活においてできることから始めましょう。

また、ストレス・疲労・睡眠不足などによって免疫力が落ちていると、ウイルスや細菌の侵入に抵抗できず、喉の炎症を起こしやすくなります。十分な休養、バランスの良い食事、適度な運動、そして自分に合ったストレス解消法で、日頃から免疫力の維持＆向上につとめましょう。

喉の痛みを和らげるセルフケア（1）：うがい

喉の痛みを和らげるには、まずはうがい！殺菌や消炎作用のある市販のうがい液を用いるのも良いですが、家庭にあるものを利用したうがい液でも十分に効果があります。例えば：

♦　食塩水

コップ1杯のぬるま湯に小さじ1/2杯の塩を入れた塩水でうがいをしましょう。喉が痛むときには、3時間おきにうがいをしてください。塩水の浸透圧により、喉の腫れた部分から水分が滲み出て、ウイルスを洗い流します。塩水そのものにはウイルス感染を治癒する効果はありませんが、症状の緩和という点では大きな助けになります。

♦　食塩水＋重曹

重曹（ベーキングソーダ）には、細菌の繁殖を抑える作用があります。米国国立がん研究所では、口腔や喉の痛みに対し、ぬるま湯1カップ、重曹小さじ1/4、塩小さじ1/8を組み合わせた溶液でうがいすることを推奨しています。必要に応じて、3時間毎にうがいをしてください。

喉の痛みを和らげるセルフケア（2）：食品やハーブ、栄養成分など。

ウイルスや細菌の侵入を阻止する取り組み＝免疫力の維持＆向上のために、日頃からバランスの良い栄養摂取を心がけることが大切です。加えて、喉の痛みは身近にある食べ物や飲み物で和らげることが可能です。ここではその一部をご紹介します。

■Sore Throat (喉の痛み）29ml

伝統的に感染症に古くから使われてきたハーブの効果により、免疫力を高めて風邪などの感染症をより早く回復させてくれるフォーミュラ。風邪などによりノドが痛い、腫れた時、抗菌作用と免疫を強化すると同時にリンパの流れを促進して回復力を早め喉の腫れも早く引かせてくれます。
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♦　ハチミツ

咳や喉の痛みには大根をハチミツに漬けて作る「はちみつ大根」が効くという、おばあちゃんの知恵袋をご存知ですか？このおばあちゃんの知恵、あながち間違ってはいないのです。実際、数々の研究で、ハチミツには抗菌作用、創傷治癒作用、免疫細胞活性作用などがあることは確認されています。このようなハチミツの効能により、喉の痛みを緩和することができます。ハチミツはそのまま舐めてもOKですし、飲み物に加えることもできるので、便利な食品です。

（なお、１歳未満の乳児はボツリヌス症を発症する恐れがあるため、ハチミツは与えないでください。）

♦　ニンニク

ニンニクに含まれる有機硫黄化合物のアリシンには、強力な抗菌・殺菌作用があり、感染症を予防する効果があります。140人のボランティアを対象に行なった研究では、ガーリックのサプリメントを定期的に摂取することで、風邪のウイルスから体を守ることができることが報告されています。

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♦　唐辛子（カイエンペッパー/チリペッパー）

唐辛子に含まれるカプサイシンは、抗菌・抗ウイルス作用があります。また、カプサイシンは外用で神経痛や関節痛の痛みを緩和する鎮痛剤として用いられています。科学的に証明されているわけではありませんが、カイエンペッパーをぬるま湯とハチミツに混ぜて摂取すると、喉の痛みを和らげる効果があると言われています。最初は灼熱感があるのが普通です。口の中に傷があるときには飲まないようにしましょう。

♦　マーシュマロウ

古くからヨーロッパで利用されてきたハーブのひとつ、マーシュマロウ。粘液質であるマーシュマロウの根には粘膜保護作用があり、喉の乾燥や痛みなどを緩和してくれます。

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風邪、喘息、気管支炎などによる咳、喉の痛み、イガイガ感を軽減して喉の炎症全般を改善してくれます。また長引く咳を早く直したい時にも有効なハーブティーです。免疫効果をアップさせて風邪の早い回復にも。エルダーフラワー、スリッパリーエルム、マーシュマロウ、アシュワガンダ、カモミール、など15種類のハーブ配合です。
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♦　カモミール

カモミールには抗炎症作用、抗酸化作用、鎮痙作用、収れん作用など、さまざまな効能があります。カモミールの蒸気を吸い込むことで、喉の痛みをはじめとする風邪の症状を和らげることができると言われます。

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♦　リコリス（甘草）

リコリスには抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、抗増殖作用など健康に有益な効果がたくさんあります。がん患者を対象とした複数の研究で、リコリスの根と水で作ったうがい液によって、放射線治療による口腔粘膜炎や、術後の喉の痛みなどを緩和する効果が確認されています。

♦　エキナセア

エキナセアの根に含まれる有効成分には、抗炎症作用や免疫機能を高める働きがあります。ウイルスや細菌の侵入を阻止し、風邪やインフルエンザの予防する効果が期待されます。

喉の炎症や痛みを和らげる複数のハーブが配合されたハーブティーにハチミツを加えれば、最強の喉対策ティーができあがりますね。また、喉の痛みをより早く改善するために、ハーブの有効成分を抽出・濃縮したハーブチンキを利用することもオススメです。

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