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ウコンの効果を最大限に発揮させる方法


ウコンの効果を最大限に発揮させる方法
ウコンは日本でも有名なスパイスの一つですが、アメリカでもターメリックと言えば皆が知っているくらい一般的に普及しているスパイスです。ウコンは健康食品として広く認識されていますが、皆さんが大好きなカレーの黄色の元にもなっているスパイスです。日本ではブレンドされたカレー粉が使われますが、インドではそれぞれの家庭でスパイスを調合してカレーをつくるそうです。
原産はもちろんカレーの本場インドから南アジアです。現在では東南アジアから沖縄までいたるところで栽培されています。
ウコンの薬効

インドの伝統医療アーユルベーダでは、長年ウコンは肝臓の疾患、黄疸、皮膚炎、喘息、気管支炎、感染症、筋肉や関節などの痛みの治療として使われてきました。
ウコンが有効な疾患
関節炎、筋肉痛、腸炎、肝炎、黄疸、自己免疫疾患(リウマチ、膠原病)、循環器疾患、皮膚炎、アレルギー、喘息
ウコンの働き
ウコンの主な働きは二つあり、一つは肝臓の解毒で、もう一つは炎症を抑えることです。
その他にウコンにはナチュラルキラー細胞の働きを高める、白血球の食作用を高めるなどをして免疫力を高める働きもあります。
ウコンは血小板の凝固作用を低下させ、血液を薄くして、いわゆる血液サラサラ状態を保ってくれます。
皮膚に直接ウコンを使用することで、細菌や真菌による感染症に効果的とされていますが、肌が強烈な黄色に着色されることや、洋服に付くと黄色が落ちなくなりますのでその点は注意して使用してください。
ウコンと肝臓の解毒

ウコンはフリーラジカルなどの酸化物質から体を守る抗酸化作用があります。その中でもウコンは特に肝臓に対しての抗酸化作用が非常に強くあります。肝臓は常に体外から入ってきた異物や体内で発生される毒素を解毒する臓器です。この解毒を行うときに大量のフリーラジカルが発生します。このフリーラジカルを放っておくと、体は徐々にダメージを受けていきます。肝臓では、肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行していってしまいます。ウコンはフリーラジカルからのダメージを軽減して肝臓の解毒機能をサポートしてくれます。
またウコンには肝臓で製造される胆汁の生産と分泌を促し、黄疸の改善、コレステロールの低下、解毒の促進をする働きもあります。
ウコンと炎症
ウコンには炎症を軽減させ、痛みや腫れを軽減する効果があります。ウコンは炎症誘発物質の放出をブロックする、抗酸化効果のある酵素、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペロキシダーゼなどの働きを高めることによって炎症を軽減してくれます。これらの抗炎症効果は主にクルクミンと呼ばれる成分によるものです。研究ではクルクミンを1日当たり1000mgを摂取した結果、過剰な炎症を軽減する効果が見られました。

クルクミン以外にもウコンにはターメロン、クルジオン、ジェルマクローネ、ビサクロン、カレビンA、ターメリン、β-エレメンなどの炎症を軽減する効果を持った成分が含まれていて、これらの成分の相乗効果によって炎症が協力に軽減しています。
≪併せて読みたい≫
慢性的な「体内の炎症」原因と自然療法の治療
ウコンの有効成分クルクミン
非常に効果の高いウコンですが、本格的に研究が始まったのは1970年代くらいからで、研究が進むにつれて、伝統医療で伝われていた効果が立証されてきました。そこで、研究者たちはウコンの最も強い薬効成分がクルクミンである事を突き止めました。
このクルクミンの存在が発見されて以来、様々な研究が行われた結果、クルクミンは非常に吸収率が悪いことが分かりました。そこで、吸収率を高める方法がいくつも試されました。これは、薬学的なアプローチとしては正解なんですが、生薬の研究では必ずしも正解とは言えないんですね。
なぜなら、ウコンの有効成分はクルクミンだけではなく、他にもウコン独自の樹脂、多糖類、タンパク質、揮発油などが総合的に作用することで効果を発揮します。

「ウコン完全濃縮マトリックス」はウコンの有効成分が全てギュッと濃縮された最新のウコンサプリメントです。ウコンの有効成分と言えばクルクミンが有名ですが、クルクミン以外にもターメリックオイル、ターメリンプロテインなど沢山の有効成分を含むことでウコン本来の働きを100%引き出しています。
https://drsuppleusa.com/?pid=166703983
更に、クルクミンは体のパーツに働きかけるだけでなく、腸管内での働きが体全体の働きをサポートすることが最近理解され始めました。逆にクルクミンの吸収力を高めてしまうと、腸に届く前に吸収されてしまい、腸管内で働く効果を低下させ、クルクミン全体としての効果を減らしてしまうことが明らかになりました。
ウコンの腸管内での働き
私たちの腸内には非常に多種多様で多量の細菌が生息しています。これらの細菌は私たちの健康や意思決定にも影響を与えているといわれています。健康に良い影響を与える細菌の代表にビフィズス菌や乳酸菌が有名ですが、ウコンには腸内のビフィズス菌や乳酸菌を増やす効果があります。

私たちの腸内に生息する細菌には内毒素・リポポリサッカライドと呼ばれる毒素を放出する細菌がいます。この内毒素・リポポリサッカライドは様々な悪影響を及ぼしますが、その中でも特に悪い影響に免疫細胞を刺激して炎症反応を誘発することが挙げられます。クルクミンやウコンに含まれるクルジオン、ジェルマクローネは、この内毒素・リポポリサッカライドを軽減する効果が確認されています。加えて、ウコンは内毒素・リポポリサッカライドが免疫細胞と結合するのをブロックします。更に、ウコンは腸管細胞同士の結合を強固にして内毒素が吸収されるのを予防します。
これらの総合的な働きによって、ウコンは腸内環境を最適に保ち、炎症バランスを最適に維持してくれます。ですので、ウコンの効果を考えた場合、クルクミンが最も重要な有効成分であることは間違いありませんが、クルクミン単体とその吸収力だけに注目するのは間違いで、ウコンの全成分を取り入れることが重要です。

では全成分をとるために天然のウコンをパウダーにしたものを飲めばいいのか?ということになりますが、クルクミン含有量は非常にバラツキつきがあり、ウコンの乾燥粉末にはわずか3%程度のクルクミンしか含まれませんので効果を求める場合にはインド人のように大量のウコンを摂取しなければなりません。したがって現時点で、私が最も効果的と考えるのは、ウコンの全成分が最適な比率(クルクミン約50%、ウコン精油約5-10%、ターメリン約3-5%、その他30-40%ウコン樹脂、ウコンタンパク質、多糖類、食物繊維など)でバランス良く配合されたサプリメントの摂取が最適と考えています。ただ一般的なウコンのサプリメントは鉄が多く含まれていることから、最適比率に配合されていないサプリメントでクルクミンを適量摂ろうとすると、鉄の過剰摂取になる危険性もありますので、サプリメントを選ぶときにはきちんと鉄が除去されたものを選ぶようにしてください。

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肝臓解毒サポート
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4週間のデトックスプログラム
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≪併せて読みたい≫
【ターメリック・ウコン】~多くの効能があるカレーでお馴染みのハーブ~
慢性的な「体内の炎症」原因と自然療法の治療

参照 :
Int. Journal Biochem Cell Biology (2009): 40-59.
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Pharmacological Reviews (2014):222-307.
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Phytotherapy Research (2017)
Journal of Medicinal Food (2017): 1022-1030
Journal of Medicine Food (2016): 717-729
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Carcinogenesis.2007;28(8):1765-1773
Arch Pharm Res. 2007;30(10):1236-1239
Cell Mol Biol (Noisy-le-grand). 2014;60(4):8-12
Thromb Res. 2012;130(3):409-414
Phytomedicine. 2017;34:171-181
Nat Prod Res. 2012;26(17):1654-1658.
Front Med. 2011; 5(1):101-105.