コンドロイチンの矛盾｜関節炎への効果はサプリ選びが重要

コンドロイチンは関節炎に有効なサプリメントとして知られています。これは主にコンドロイチンを使った研究で、関節にある軟骨を再生させ、関節炎の痛みを減少させるという結果によるものですが、実際コンドロイチンを使用した関節炎の治療ではあまり効果が上がりません。他の自然療法医たちも、あまりコンドロイチンを関節炎の治療に薦めていません。というのも、コンドロイチンは分子が大きく、吸収され難くいので効果が得られにくいというのが大方の見方です。

しかし、コンドロイチンを使った治験では確かにその効果が認めらています。でも実際の治療ではあまり効果が出ない？この矛盾はいったい何なんでしょう？そこでコンドロイチンについて深く掘り下げてみました。

コンドロイチンとは？

コンドロイチンは関節を作っている母体の構成物質です。水分を大量に吸収し、スポンジのように働いています。水分を大量に含むことで関節の乾燥を防ぎ、クッションのように関節を摩擦や衝撃から護っています。

コンドロイチンの原料

現在コンドロイチンは、サメ軟骨、牛軟骨、牛気管支、天然酵母、合成などがあります。

コンドロイチンの研究

コンドロイチンを使った研究では主に関節炎への有効性が確認されています。

その有効性を証明した3つの優良な研究

1.　J Rheumatol. 2001 Jan;28(1):173-81.
Chondroitin sulfate in osteoarthritis of the knee: a prospective, double blind, placebo controlled multicenter clinical study.

フランスの研究では、ひざの関節炎を患っている患者63人にコンドロイチンを一日当たり1グラム、3ヶ月間摂取させ、67人の偽薬を摂取したグループと比較検討した結果、コンドロイチンにひざ関節炎への有効性が確認されました。

2.　Osteoarthritis Cartilage. 2004 Apr;12(4):269-76.
Intermittent treatment of knee osteoarthritis with oral chondroitin sulfate: a one-year, randomized, double-blind, multicenter study versus placebo.

スイスの研究では、ひざ関節を患っている120人の患者にコンドロイチンを一日当たり800mg、3ヶ月間続けて摂取するのを年2回、計6ヶ月摂取、1年間経過を観察し、偽薬を摂取したグループと比較検討した結果、コンドロイチンを摂取したグループに関節炎の痛みの軽減と関節の保護能力を確認しました。

3.　Ann Rheum Dis. 2011 Jun;70(6):982-9. Epub 2011 Mar 1.
Chondroitin sulphate reduces both cartilage volume loss and bone marrow lesions in knee osteoarthritis patients starting as early as 6 months after initiation of therapy: a randomised, double-blind, placebo-controlled pilot study using MRI.

カナダの研究ではでは、ひざ関節を患っている35人の患者にコンドロイチンを一日当たり800mg、6ヶ月間および1年間摂取させ、偽薬を摂取したグループと比較検討した結果、コンドロイチンを摂取したグループでは軟骨の磨り減りに大きな減少が見られました。また軟骨の直ぐ下の骨髄へのダメージにも減少が見られました。

これら3つの研究をまとめると、コンドロイチンを最低800mg以上、3ヶ月以上摂取することでひざ関節の痛みを軽減させ、ひざ関節の軟骨を維持する働きがあるということです。特に1年以上と長期間摂取することで軟骨のダメージを大幅に軽減することができます。

コンドロイチンの矛盾

確かに研究ではコンドロイチンに関節炎への有効性が確認されています。では、どうしてサプリメントのコンドロイチンがそれほど効果を出せないのか？それは研究に使われたコンドロイチンとサプリメントに使われるコンドロイチンの違いにありました。1番目の研究に使われたコンドロイチンの原料は分かりませんでしたが、2番目の研究に使われたコンドロイチンはStructum®で、ヨーロッパなどでは薬として販売されています。3番目の研究で使用されたのはCondrosan、スペインの製薬会社によって開発された発酵技術によって作られる粒子の細かいコンドロイチンでした。

研究で効果を出しているコンドロイチンは、一般的なサプリメントとして販売されているコンドロイチンとは品質に大きな差があるようです。サプリメントとして販売されているコンドロイチンは、原料も、値段や品質も様々で、一方研究で使用されるコンドロイチンは品質が保証され、粒子が細かく吸収力にも優れています。（値段もそのぶん高額です。）

結局のところ、効果がイマイチのコンドロイチンは原料の違いにありました。
以上のことから、コンドロイチンを選ぶときは原料を見極める必要がありますが、一般の消費者には違いを見極めるのが困難なため、本当に効き目のあるコンドロイチンを選んでいないというのが実状でしょう。

私も今までコンドロイチンを敬遠する傾向にありましたが、コンドロイチンについて詳しく研究し、2011年より私が治療に使って効果を実感できたのは3番目のスペインの製薬会社（Bioiberica)によって製造されているCondrosanです。このコンドロイチンはヨーロッパ リューマチ医学協会、スペイン リューマチ医学協会により関節炎への効果と安全性が確認されています。

■グルコサミン＆コンドロイチン ( 微粒子・高吸収タイプ）

コンドロイチンを使用した研究では、関節炎の痛みを軽減し、軟骨を増やす有効性が示されました。グルコサミンは関節部分の細胞の新陳代謝に非常に大切な役割を果たしていいて、関節の軟骨、関節間の潤滑液の原料になります。
https://drsuppleusa.com/?pid=44016348

 

≪コンドロイチンサプリメント≫
グルコサミン＆コンドロイチン ( 微粒子・高吸収タイプ）のご購入はコチラ