抗うつ剤を無理なく止める方法

うつ病と抗うつ剤

うつ病は年々増加傾向にある精神疾患で、アメリカ疾病管理予防センターによるとアメリカでは国民の約10％、2千万人がうつに悩まされているという統計があります。そして抗うつ剤を服用しているの方も非常に多く、12歳以上の国民全体の10％が抗うつ剤を服用しています。特に40～50台の女性では23％の方が抗うつ剤を常用している事実があります。 抗うつ剤の服用は過去20年間で4倍にも増加しています。

日本でもうつ病患者数は増加の傾向で、現時点では100万人以上がうつ病として確認されていますが、実数はもっと多いと考えられています。

抗うつ剤、いわゆるSSRI（セロトニン再取り込み阻害薬）は一度服用し始めると副作用も重く、止めるのが難しい薬としても知られています。

抗うつ剤を無理なく止めるにはプランづくりから始めます。

抗うつ剤を止める準備期間

抗うつ剤を止める準備期間として、先ずホルモンバランスをコントルールする必要があります。特に女性の40～50歳にうつが多いのは、更年期による女性ホルモンの低下が大きく関与していると考えられます。また男性では男性ホルモンのテストステロンの低下はうつの原因にもなります。

甲状腺ホルモンの低下も女性にはよくみられますが、代謝が落ちることでうつを引き起こしやすくなるだけでなく、神経伝達物質のバランスを乱し、うつ病だけでなく他の精神疾患の原因にもなります。

≪併せて読みたい≫

・【更年期障害】　ホルモン補充療法は必要？？？　自然療法で更年期を乗り切る方法！
・男の更年期・克服方法
・甲状腺機能低下症を自然療法で治す方法
・【鬱病】　原因は意外にもこんなに沢山あります。自然療法で鬱病を克服しよう。

この他に不眠、副腎機能の低下、低血糖、食品アレルギー、重金属、栄養不足、薬（抗ヒスタミン、高血圧、ステロイド、抗炎症剤）、アルコール、カフェイン、感染症、などがうつ病を引き起こすこともありますので、これらの要素をまずコントロールしてください。

≪併せて読みたい≫

・【副腎疲労（アドレナルファティーグ）】慢性ストレスによる疲労や鬱状態の疾患です。

そして、運動や朝食にタンパク質をしっかりとるなどは、うつ病をコントロールする上で非常に重要な要素です。

抗うつ剤を減らす準備期間中に摂るサプリ

後述するセロトニンのサポートとは異なりますが、脳や神経の直接の働きや神経伝達物質のバランスをとる上で非常に重要なのがビタミンB群とミネラルです。
特にメチレーションという反応は神経の正常な働きやの神経伝達物質の代謝に非常に重要で、この機能をサポートするのが活性型の葉酸（5-MTHF）、メチル化ビタミンB12、ビタミンB6です。

・ビタミンB コンプレックス 120錠のご購入はコチラ
・葉酸1,700mcg （メチル葉酸塩）のご購入はコチラ
・高濃度ビタミンB12 + 葉酸 (活性型)のご購入はコチラ

高濃度のマルチビタミン・ミネラルに加えてビタミンB群、活性型の葉酸（5-MTHF）を1～15mg、メチル化ビタミンB12を1～5mg、ビタミンB6を100～200mgを準備期間、抗うつ剤を減量させていく期間摂ってください。

・総合ビタミン ミネラル高活性、高濃度のご購入はコチラ
・ビタミンBコンプレックス高活性/低アレルギー性 60錠のご購入はコチラ
・葉酸10,000mcg （メチル葉酸塩）のご購入はコチラ

抗うつ剤を減らす

準備期間を経てうつ病の症状が安定、もしくは改善がみられたら、抗うつ剤を減らしていきます。処方量が多ければ止めるの時間がかかり、少なければ短期間で止めていけるようになります。通常2～6ヶ月の間に、徐々に抗うつ剤の処方量を減らしていきます。ですから6ヶ月で止めようするなら、3ヶ月後には現在の処方量を半分、4ヶ月後には3分の１にしていきます。

抗うつ剤を減らし過ぎると起きる副作用

急いで処方量を減らそうとすると、風邪のような症状（吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、発汗）、睡眠障害（不眠症、悪夢、日中の眠気）、感覚のおよび運動障害、バランスを崩す、震動、めまい、感電したような感覚、神経不安、不安、または動揺のような精神障害、認識障（混乱や過覚醒）を引き起こすこともありますので、このような症状を感じた時は処方量を元に戻してください。

抗うつ作用のあるセロトニンのサポート

SSRI（セロトニン再取り込み阻害薬）の処方を減らしていくのと同時にセロトニンを作り出す栄養素のサポートを同時にしていきます。薬とは逆に少量からはじめ、徐々にこの栄養素は増やしていきます。

セロトニンが体内に十分増えたかどうかを見極めるのに重要なのが夢です。セロトニンが増えると夢をよく覚えているようになります。またはっきりとした夢を見るようになります。

セロトニンを作り出す栄養素のサポートとして必要になるのが、アミノ酸のトリプトファン、もしくは5-HTPです。トリプトファンと5-HTPは脳内でセロトニンの原料になる栄養素です。トリプトファンでしたら500mg、5-HTPでしたら50mgからスタートして徐々に処方量を増やしていきます。トリプトファンは500mg単位、5-HTPは50mg単位で増やしていきます。

・L-トリプトファン500mgのご購入はコチラ
・5HTP（トリプトファン) 高濃度100mgのご購入はコチラ

またトリプトファンや5-HTPを増やしていくと、胃腸に不快感を持つことがありますが、その場合はナイアシンアミドを1～3g摂ることで、トリプトファンや5-HTPの摂取量を減らすことができます。

・ナイアシンアミド 大容量750mg　120カプセルのご購入はコチラ

トリプトファンや５-HTP を高濃度摂り続けると、他のアミノ酸のチロシンが不足する傾向にあります。1ヶ月以上使用の場合は、チロシン500㎎を午前中に摂取してください。そしてトリプトファンや5- HTPは午後に摂取してください。

・L-チロシン500㎎　100カプセルのご購入はコチラ

抗うつ剤を止めることができたら次にすること

抗うつ剤を止めることが出来たら、次のステップは徐々にトリプトファンや5-HTPを減らしていきます。

そして、しばらくはビタミンB群とマルチビタミン・ミネラル、メチレーションのサポートを継続してうつ病の原因を治療していってください。